柔道整復師の修業時代のこと 患者さんの骨折後の患部リハビリに使用してた消炎鎮痛剤(軟膏)で指がとても荒れました 荒れるだけでなく、使用後かゆくなってかゆくなって仕方ありませんでした
皆さんならこんなときどうしますか?皮膚科へ行きますよね 私も行きました
行った先の皮膚科は良いと評判の所でした 待合室には大人から子供までわんさかと人がいて、診察待ち2時間がザラでした
そこで出された塗り薬に期待して塗りこみました よく効きました でもよかった~と思っててもやがてまたかゆみが出てきました
だからしょっちゅう塗りこみました で良くなる けどまた時間が経つとかゆくなる 同時に患部マッサージの仕事もあるのでまたかゆくなる
これの堂々巡りに苦しみました
あとあと、その皮膚科は強いステロイド剤をよく出すと知りました
ステロイド剤は消炎鎮痛効果が高いので皮膚トラブルのみならず、内科系疾患でも点滴で使われたりします ただし使用はあくまでも応急的が望ましくて、長期的に慢性的に使用し続けると体に蓄積してゆき不調をきたすのです
「ステロイドによる副作用」とはこれを差すのです
ただ知ってもあとの祭り 知ったときはもうボロボロでした
ここで疑問
皮膚科の薬はともかく、同じ軟膏を塗りこむ仕事してるのに先輩達は誰一人手が荒れない なんともない なぜ?
やっぱり私だけがアレルギー体質だからです 特にアトピー持ちでしたから、皮膚への接触物に敏感だったのです
仕事で使う軟膏と、皮膚科外用剤のダブルパンチによる手荒れがあまりにひどいので、使い捨ての薄いビニール手袋をその都度着用して仕事してもいいか先輩に相談しました
答えはあえなく却下 見た目的にも変だし、患者さんにも失礼だということで
ここから泣く泣く手荒れとの長い付き合いが始まりました
あかぎれが一年中ひどい状態、といえばわかってもらえるでしょうか
ちょっとしたことですぐ血が滲むんです かゆいし、痛いですよ~血が滲むくらい割れると笑 当然私の血が患者さんの衣服に着いたらいけないので、カットバンを一日中張ってる状況もつらかった 蒸れてますますかゆくなるから
そうこうして今度は爪が変形してきました 爪の下は母床(ぼしょう)といって爪を作る所なんですが、本来ここで爪は新しいのが作られて伸びてくるもの ところがこの母床になんらかの作用が加わり血の巡りが悪くなったり、あるいは外からの刺激物でおかしくなると、綺麗な爪にならないで変形した爪を作ってしまうのです
当時それを撮った写真はないのでお見せすることはできないですが、いざここにきて「指の荒れ・爪の変形改善」をしてみようと自分で自分に施術を試みるにあたり撮影しときました さすがに当時よりか荒れは良くなってきちゃってるけど
爪、特に右手の爪の変形は名残りがあるのでわかるかと思います ご覧ください
↓左手:2016年12/21撮影
第一関節部分の皮膚の荒れがなんとなくわかるでしょうか 俗にいう爪の白いところも広く見えてしまって荒れてる証拠 及び人差し指の爪の変形の名残りが見て取れます
↓左手:2018年12/18撮影
血の巡りがよくなることで、皮膚の血色や爪の変形が改善されてます ただ黒っぽいシミがまだありますね これが薬の沈着成分なのです
↓右手:2016年12/21撮影
見ての通り 修行先退職してからかなりの年数経つのにこの有様 当時はもっとひどかったことが想像できますよね 軟膏の仕事から解放されても、薬の沈着成分が残るためこの時点でまだかゆかった 皮膚はボロボロ 爪変形も一向に治らない
↓右手:2018年12/18撮影
施術始めてからここまで改善させることができました 指のかゆみがかなりなくなったので、荒れること自体が減ります 爪変形もだいぶ良くなりました ただ、縦線が走ったようなのは残ってるので、光沢が現れるまではいかず 今後の課題です
施術をする→新陳代謝が上がる→体全体の血の巡りが良くなる→指先という末梢部位にも栄養が行き届く→薬による沈着成分も分解され消えてくる→母床(ぼしょう)が健康的になる→かゆみもなくなり肌の血色が良くなる→母爪にも栄養が届き、下から新しい綺麗な爪が生えてくる
と、こういう過程を経てきます
これをほかの疾患に当てはめると、
・リウマチにも応用が利く
(ただし、一度変形した骨・関節は元には戻りません そこで固まるからです ゆえに変形がひどくなる前に処置が必要となります)
・アトピー性皮膚炎にも応用が利く
(かゆみの元は薬の沈着成分が残ってるからなのもあるし、かゆみを引き起こすその人自身のヒスタミンが集まりやすくて炎症を起こすのです ゆえに代謝を上げて、体質そのものを改善させる必要があるのです)
・お肌の美容効果にも応用が利く
(代謝を上げれば上記のごとく末梢にも栄養が届き、悪いものは排除しようとの働きが起こるので、シミ・そばかすといったものも改善の対象となりえるのです)
ここで私からのメッセージ
それは「施術だけで」改善できるのではないということ
患者さん側にも協力が必要となります 特に皮膚に塗りこむものには(薬でも美容液でも)十分気をつけてください 良かれと思って使い続けてると、思わぬトラブルとなることがあります 願わくば、塗りこみは減らす方向へ向かってほしいです
塗りこまなくとも、綺麗な状態にすることは可能だということを過去に失敗した者として、またアレルギー体質持ちとして提言したいです 私からの切なる願いでもあります